大工が全てDIYリノベーションすることでローコスト・ハイクオリティ住宅を作ります!
一軒家をリノベーション
『ひとり工務店』
“デザインも施工も1人で全部してみよう”という考えで始めました。この記事ではその過程を記録して個人でDIYされる方にとって役立つ情報や失敗事例など情報を共有する事でお役に立てればと思っております。
また、同じように古民家をリノベーションされる方のお手伝いが出来ればと思っております。(奈良在住なので近辺ならお伺いします)
➥STAFF紹介(猫ちゃん達です)
↓私の簡単な経歴です。
・大工(13年、新築・ハウスメーカー)
・クロス職人(リフォーム会社3年)
・電気工事(第2種電気工事士取得、工事経験浅)
・設備工事(今回初)
・家具(家具製作科で1年)
・設計 (学校で4年)
まずは中古物件を購入して1人でリノベーションしています。猫を飼っているので“猫用DIY”、それとジブリに出てくる建物が好きなのでジブリ風をイメージしたDIYも取り入れていきます。初めは猫のDIYジブリ要素は少ないですが徐々に加えていきます。
① 和室をリノベーション
・畳を処分、断熱材代わりに再利用
・筋交いで補強
・ラミ天を剥がして梁見せ天井
・補強金物
・室内窓(古建具を再利用)
・ドア取り付け
・傾いた家をジャッキで修正
・フローリングを貼る
【関連ページ】
② トイレを丸ごとリノベーションDIY renovation〜に移動する
※今回リノベーション最中に建築基準法の内容が変わり、一部グレーゾーンまたは建築確認が必要な工事も含まれています。そのような工事をする場合は適切な工程を経て工事することをお勧めします。
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・ 4号特例の縮小・廃止について
第一章 和室をリノベーション
施行前 和室
大工工事後
まず初めに取り掛かったのは和室です。壁は土壁なので下地に合板または石膏ボードを貼りその上に壁紙を貼ります。こんな感じで探り探りでDIYしていきます。
畳を断熱材代わりに再利用
和室はまず畳を上げるところからです。畳は重ばるので処分方法も考えないといけませんね。僕は実験的に床下断熱材の代わりに切って入れ込みました。これに関しては参考にしない方が良いと思います。
虫が湧かないかとか、腐ってこないかとか余計な心配に繋がりますが、自分の家なので自己責任です。(笑)
一応防蟻のスプレー吹きましたがシートで完全に覆っておくべきだったかもしれないですね。こういう手間は省いたら後悔に繋がるのでケチるかどうかの判断がその都度必要です。一般的にはスタイロフォームを根太の間に敷き詰めて断熱します。
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筋交いを入れる
↑土壁を崩すと間柱と下地の桟だけになります。この間柱は構造上取っても問題はないですが土壁と木桟で少しですが水平耐力となっているので、代わりに筋交いを入れます。
↑上の梁まで入れないとこの状態ではあんまり意味ないです。木材短かったので変なやり方してます。
↑上にも筋交いを入れました。これなら梁から土台まで筋交いを入れた場合と同じ効果があります。…たぶん。(だいぶ手間がかかるので長い木材を買ってきた方が早いです(笑)
↑筋交い用の補強金物で留めていきます。
↑視覚的に抜けてる感じにしたいので筋交いを入れて壁の圧迫感を減らしました。
※DIYで間仕切り壁を完全に取っ払うことは耐久度が下がり倒壊に繋がる恐れがあるので、間仕切り壁を無くす時は専門家に相談する事をオススメします。
梁見せ天井
ラミ天(ラミネート天井)を捲ります。捲る事に技術は必要ないです。ひたすら捲るだけです。ただ埃とネズミの糞が落ちてくるので防塵マスクは必須です。
↑捲るとこんな感じです。ダウンライトの線を仕込みます。
↑一枠づつ下地木桟を打ち付けて石膏ボードを貼っていきます。
↑ダウンライトの穴開けをします。今回は100Φの開口です。75とかもあるので注意が必要です。
今回自在ギリで開けましたが、あまりオススメしません。キレイに開けるのが難しくて少し硬い材質に開けるとなると難しいのでホールソーの方がオススメです。あと防塵カバーを付けると目に入らないので使いやすいです。
〜今回のオススメ工具〜
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私は40vのバッテリーのものを使っていますが18vでも十分なパワーがあります。
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↑この部分は下屋なので断熱材を入れた方が良いです。
今回は梁見せ天井にしたのでラミ天を捲りましたが私はあまりオススメしません。というのも簡単に和室を洋風にDIYする場合はラミ天の上に石膏ボード又は合板を貼ってクロスを貼る方が何倍も簡単だからです。
加えて梁見せ仕上げの利点は「天井が高くなること+見映え」だけなのでこだわりがなければ増し張りをするだけの方が掛かる時間を大幅に短縮出来ます。配線もやりにくく、一枠一枠づつ石膏ボードを貼る為、木桟を打っていくことも地味に大変です。
リフォームはクロスの張替えだけがベストだと思いますが和室は土壁などでそのままクロスを貼れない事が大半です。なので下地工事が必要になります。簡単に石膏ボードを増しばりすれば早いのですが、ダウンライトや小窓、補強など、欲しいものを追加するほど掛かる時間が格段に増えます。当たり前ですけどね…(笑)
補強金物
↑筋交い補強金物
↑羽子板ボルト 和室の梁と外壁面の通し柱の間が隙間が開いて来ていたので羽子板ボルトで補強しました。ラミ天を捲って無かったら気付かなかったので気付けて良かったです。これだけ開いてたら流石に恐いですね(汗)
ここは不安なので突っ張るようにツーバイフォーで補強しました。
こういう構造上の欠陥を見つけられるのは天井を捲るときの1番の利点かもしれないですね。他の梁と通し柱の交わる所もチェックしてるほうが良いですね。
室内窓
個人的にこだわりポイントです。3部屋の中心に面している間仕切りに室内窓をつけことで空間を完全に切らずに広く感じるように作りました。
↑和室とリビング間の間仕切りにインテリア窓を付けていきます。これは視覚的に抜け感を出して部屋同士の一体感を出すことで少しでも広く感じるように実験的にやってみました。補強はしてますが耐震上弱くなるので耐震診断士のアドバイスを聞いて安全にする方が良いです。
↑管柱〜管柱までの土壁部分をマルチツールで切ります。
木桟を打ち付けて添わせるように切ると真っ直ぐ切れます。
〜ここでオススメの工具はコレ〜
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↑家の真ん中を通っている壁なので筋交いを入れ補強します。土壁を壊さずに補強する場合は管柱の上から構造用合板をビス止めしても補強になります。
壁に穴を開けるときにコードをキズ付けてしまうことが多々あります。気をつけないといけないですね。
↑この建具を加工して窓にします。廃材の処分はなかなか大変なので再利用出来るものは出来るだけ使っていきます。
↑建具を半分に切り桟を減らします。子供が居るのでガラスは割れると恐いので4㍉のアクリル板に入れ替えました。
元のコンセントの上にスイッチを追加していきます。リフォームの場合はコンセントから電源を取れば割と簡単にスイッチも追加出来ます。(電気工事士の資格が必要です)
↑この窓をを2つ作るとこんな感じです。
襖をドアに
ヤフオクで買ったドアを取り付けます。
↑取り付け前です。高さも幅も変わるので調整します。鴨居と間柱が邪魔なので破壊します。
間仕切りは枠を組んで表面に石膏ボードを貼ります。この面は中柱と鴨居を抜いているので、補強をしますが筋交いを入れる幅が無いので、合板をピチピチに入れて補強します。
傾いた家を修正する
畳を床に変える時点で、頭を抱える程の問題が出てきました。それは、家の傾きです。作業始めたときから違和感があり水平器で測ってみると家が傾いてました(笑)。家の中間部から端までで25㍉、身体で感じる程の傾きなので少し気持ち悪い歪みです。傾きは精神面にも影響出るとか聞いたことがあるので重い腰を上げ頑張ります。
↑まずは床を捲るとこからスタートです。丸ノコで床を切ってめくります。そして基礎と大引を繋いでいるボルトを探し緩めます。
↑この位置に基礎と土台を繋ぐアンカーボルトがありました。ボルトの位置は当時の設計又は職人が感覚で決めてる事が多いらしいです。
↑基礎と土台を締結しているアンカーボルト。床下の隠れてる位置にあるので南側面の全ての位置を見つけるのが大変。床上げに関わる7箇所を緩めます。新築や築年数の浅い家はこういうアンカーの位置まで図面に載ってるのでかなり楽なのですが、古い家は大概細かい図面どころか平面図すら無いことが多いので床下を這いずり回らなければいけないです(汗)
今回この床レベル調整の為に購入したソケットレンチセットてす。これ1つでかなりのサイズ・パターンに対応出来るのでおすすめです。ただ難点はレンチが小さいので使いづらい。頻繁に使う方はレンチは別で購入した方が良いと思います。(力が入りづらいです。)
ソケットレンチセット
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レベル調整の為に買った油圧ポンプです。20トンまで持ち上げられて5000円程です。試行錯誤してなんとか使えましたが爪付きのものが同じぐらいの価格で出ているのでそっちの方が数倍やりやすいです。
↑この通常の油圧ジャッキを買ってしまったが為に超手間なやり方になってしまいました。隙間を作る→バールを突っ込みジャッキで上げる→鉄板を突っ込む というひたすら繰り返しで上げていきます。これが爪付きジャッキなら1度差し込むとそのまま上げられます。
爪付きジャッキ
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↑爪付きジャッキこれの方が数倍楽です。失敗しました。
↑ある程度上がったらこの12㍉のキソパッキン(樹脂系のもの)を入れ込みます。
キソパッキン
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↑ホームセンターでも購入出来ます。これに関しては楽天で選んだものの方が安いですね。
最近は基礎と土台の間にマニュアルで入れているメーカーもあるみたいです。そこでは床下の換気口を無くしてここから通気しているらしいです。
正直素人が家の傾きを修正するのはオススメしないです。大変なのは勿論ですがそれ以上に家がもの凄くミシミシと鳴るので持ち上げる度に恐怖です。(笑)
↑持ち上げた反動で土台と柱に隙間が出来てしまったので羽子板ボルトで引っ張ります。
羽子板ボルト
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基礎の通気口の所で土台と大引が組まれているとこがあり2箇所あり、完全にズレ落ちてきていました。これは新築時に完全にミスってるやつですね。見つけられて良かった。
↑正式な処置ではないと思いますが鋼製束を立ててビス打ちで良しとします。
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↑鋼製束、500円前後で売ってます。
フローリングを貼る
洋室の造作がおおかた終わったのでここで一旦床貼りをします。というのも購入したキッチンや洗面台その他諸々がスペースを占領しているので身動きが取れなくなってきたからです。なので、半分床を仕上げてその上に物を移動し残り半分を貼るという流れです。
今回は断熱材5.5㍉+フローリング6㍉ですがフローリングは12㍉の方が一般的です。床用ボンドを塗りフロアタッカーで打ち付けます。
半分まで貼れたのでひとまず養生します。
第1.5章 4号特例の縮小・廃止について
あれ!?気付いたら違法建築になってない?
DIYを始めた当初はまだ無かった法律が改正されてました。しかも、まぁまぁ関わってます(汗)
4号特例(よんごうとくれい)とは、小規模な木造住宅などを建てる際、「建築確認」の手続きで構造審査の一部を省略できる制度のことです。
これが縮小・廃止になるということで、今回何が問題かと言いますと、“大規模な修繕・模様替え”に関して申請無しでDIY出来る範囲を超えて施工してしまうと違法建築になってしまうという点です。
自分が住む家なのでとりあえずは良いですが数十年後に売るときに価格を下げる要因になったり人に貸す場合なども同じでバレたらペナルティや是正命令を受けるといったリスクとなり得ます。
投資目的でDIYされる方はここの線引きが重要になります。 逆に言うとここを越えてDIYすること自体厳しくなりそれ以上は審査・設計・監理・報告の義務が発生してお金がかかりそこから先の工事がDIYでは許可され辛いということです。
今回は微妙にアウトなラインまでやってしまっている気がしますが自分で住むので良しとします。(汗)数十年後売却出来るかどうか、後の祭りですね。
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